2010年7月30日金曜日

前の車のブレーキランプで運転しない

ブレーキを踏めばそれでテールのブレーキランプが点灯し、後ろの車のドライバーに減速することを伝えることができる。
ブレーキペダルには制動のかからない遊びがあるのと、ほとんど制動のかからない弱いブレーキでもブレーキランプが点灯する。実質的にはブレーキをかけていないがブレーキランプがつくのだ。そうした際に後方の車も一緒になってブレーキを踏んでも意味はない。
前の車のブレーキランプのみを見て運転していると、つられてブレーキを踏んでしまいそうだが、本来はブレーキランプではなく主に車間距離を見るべきだ。前の車のブレーキランプが点灯すると、即座にブレーキを踏む車というのは、十分な車間距離を確保できていないことが多い。車間距離を確保していないから危険回避のマージンが少なく、すぐにブレーキを踏まなければならなくなるのである。
逆にいえばフェイントのようなブレーキにひっかからないですむ運転になっているのであれば、安全な車間距離が確保できている可能性が高い。

前の車が少しぐらい減速しても、その後、速度が回復することが分かっている時や、前の車がちょっとしたことでブレーキを踏むような運転の場合なら、車間距離のゆとりか、軽いエンジンブレーキで受け流すようにするのがスマートだ。前の車がブレーキを踏んで要らない減速をしたとしても、そのために手間がかかったり、余計な燃料を使ったりと、いちいち付き合う必要はない。複数の車が列をなして走行しているような場合なら、不要な減速は後ろに伝達させず、途中で吸収しておくのが良いだろう。もちろんそれでも常に車間距離を確保しておかなければならないことに違いはなく、リスクのある車間距離になるほどブレーキを踏まずに我慢してはならない。

2010年7月29日木曜日

車好きと一般人は発想が違う

carviewという車に関する話題を取り扱ったウェブサイトがあって、そこでは車の評論家か、専門家か、ライターのような人達が、車のことについて語っている。
その中で日産のGT-Rという車を購入した方がいて、こんなことを言われていた。
「GT-Rは他のどの車よりも速いので高速道路を走っていても気持ちに余裕がある。」
正確には忘れてしまったが、だいたいこんな感じだったと思う。いざとなったら、もっとも速く走れるので、他の自動車と競争でもするかのように一生懸命走るまでもないというような意味に聞こえたように思う。
高速道路は特別な理由がなければ100km/h以上で走行することはできない(少なくとも公には)。だから、速いといっても最高速度は限られている。高速道路ではほぼ定速なので加速性能もそれほど意味がない。そもそも普通の人にとっては移動することが目的であり、競争意識なんてものはない。
このセリフには自動車の運転についての一般人離れした車好きによる思考ロジックがあるように思う。
間違っていると言いたいのでも、言葉尻を捕らえたいのでもない。人の言ったことに、後出しじゃんけんのようにして、揚げ足を取りたいのでもない。
運転に関して色んな価値観や見方があるということを言いたいのだ。
一般人にとっては高速道路を走行中に他の車と競争しているわけではないし、他の車より速く走ることや、他の車が速いかどうかなど関心がない。一般人の視点では意味がないように思えることを考えている人達もいるということである。

全てではないが、carviewは全般的に車マニアの視点に偏っている気がする。運転マナーや一般道路を走る上での運転方法のようなことが取り上げられることはあまりないし、エコや安全性能の重要性も大きくは取り上げられにくい。carviewのライターはそうした話題にはあまり乗り気でないのではないかと思えることもある。
車の好きな方達はスポーツカーや外国産の大型車等、ハイスペックな車を好むようで、そうした車は現在のトレンドである環境性能とは逆行する面がある。だから、エコとか燃費という言葉はあまり聞きたくないように感じることもある。
もっとも、一般向けの話題はJAFにでもやらせておけばいいだろうし、車マニアを対象としたサイトなのだから車マニア向けの内容になるのは当たり前だ。

車に特別な思い入れのある車好きというか車マニアには、一般人では一見、合理的に理解できない考え方があるということである。
車をドレスアップしたり、パーツを交換するぐらいならいいが、運転方法や運転目的ですら違うことがあるかもしれない。
車好きでない者にとってみれば、なんの価値もないことにこだわっているということもあるだろう。
一般人は、公道でおかしな走り方をすることなど求めていないし、燃料代のかかる走り方などしたくない。

車好きは、車のことを楽しんだらいいと思うし、そのことで少しぐらい他の者に負担がかかることがあっても、せっかく趣味を楽しんでいるのだから、ある程度は容認されてもよいと思う。しかし、何事も行き過ぎないようにしたいのと、勘違いしてしまわないように注意しておきたい。

2010年7月28日水曜日

軽トラックでも速く走れる?

あの白色の軽トラック。農家でも重宝されていて、屋根のある箱型のものと、荷台に屋根のないトラック的な形のタイプがある。
あの車はいつ見ても遅い。なぜか異様に遅い。
昔、運転したことがあるのだが、アクセルというのは普通の車では、踏むというよりかかとを支点にしてつま先で押すような感じなのだが、軽トラックは床の上のペダルをまさに真上から踏むような感じで、これはミシンのペダルかと思ったぐらいだ。
ブレーキも効かなくて、長い下り坂の下で赤信号があって止まらないといけないのだが、ブレーキを踏んでも全然効かない。それで壊れそうなほどエンジン回転をあげるエンジンブレーキを使い、ようやく速度を落として信号待ちの車に突っ込まずにすんだことがある。
それも随分昔の話で、記憶も曖昧なため、もうどんな運転感覚だったかよく思い出せないが、軽トラックは難しいというか、速度を上げて運転しにくいものだったのかもしれない。

ある山道の工事現場を通過した際、前を軽トラックが走り出して、これはしばらくはゆっくりした運転になりそうだと思ったところ。予想に反し、この車がムチャクチャ速い。
私は燃費のことを考えてワインディングでもアクセルとブレーキをガチャガチャ踏み替えながら走るようなことはしないまでも、アウトインアウトやスローインファーストアウトで曲がるのと、山道に慣れていることもあって、結果的にはハイペースなことも多い。しかし、その軽トラックは普通に運転していたのではあっというまに引き離される。
工事現場から出てきた車なので若い兄ちゃんが運転していたのだと思うが、軽トラックであんな速いのは見たことがない。ドライバーによって全然違うものだと思わされた。「弘法筆を選ばず」ということなんだろう。

普段、運転をしていて自分と同じ種類の車を見かけることがある。車種が同じなのだから、自分の車と同じような挙動になるかというと、全然違うことが多い。
私が毛嫌いしている信号待ちで何回にも分けて停止するようなことをしたり、速度も維持できず上がったり下がったりするのを見て、結局、車の性能ではなくドライバー次第だというこを実感させられる。
自動車というのはよく作られていて、良くも悪くも人間の意思どおりに動くようになっているということだ。

2010年7月27日火曜日

スピード、出せないと出さないの違い

特にそれほど障害のない幹線道路等を走行しているときというのは、一般的な能力をもったドライバーであれば、少々違反となる速度で走行しても直ちに危険な状況になるということはない。制限速度が50km/hであっても、なんにもない道であれば例えば80km/hやそれ以上の速度で走行することも可能だろう。体力がいるわけでもないし、アクセルを踏めば誰でも難なく速度を出すことができる。
だが、そうした道路状況であっても、警察の取り締まりの可能性を考えれば、その対象とならないような速度で走行しなければならなくなる。速度を「出せない」のではなく「出さない」のだ。あるいは警察の取り締まり対策として速度を「出せない」とも言える。

警察の立場としては危険な運転をするドライバーを未然に事故から防ぐために取り締まりをしているつもりで、正義感で良かれと思っているのかもしれない。
罰金や減点によるペナルティで安全運転への効果があるかどうかとか、取り締まりの方法がどうかとか、色々疑問もあろうと思うが、少なくとも現場の警察官はそう思ってやっているのではないかと思う。

それにしても、取り締まられる立場としては、ただただ、罰金や減点が嫌なだけで、取り締まりにあって、ありがたいなんて思う人は少ない。
あまりにたくさん取り締まりにあうと、免許停止や免許取り消しといった不便が発生しかねないし、そうでなくても腹立たしさや恨みといった感情が出ることもありそうだ。

こうしたことは、何がどうというより、付き合っていられないようなバカバカしい話なのだ。しょうもないことで警察官の相手をしたり、手間や時間がもったいない。だから、文句を言われない(文句を言わ「せ」ない)こともひとつの方法と考えるようになる。一時停止箇所では完璧に一時停止し、頑なに取り締まり対象にならない速度を維持する。
取り締まりにあって気分を害したり、大きく時間をロスするよりは、急がば回れというわけだ。

広い直線道路で速度を上げない車がいると、煽り運転になる運転手がいるが、能力的に可能か不可能かにかかわらず、明確な意図や目的をもってわざと速度を上げない車に対して何をしても意味がない。
そうした煽り運転をする車にかぎって、なんでもないようなカーブで減速し、まっすぐなところだけ速い、いわゆる直線番長だったりする。
普通のドライバーは制限速度による取り締まりの上限があるのだから、常に余裕を残していることになるのだが、カーブで減速し、直線で加速するというのでは、直線もカーブもまるで精一杯の能力で運転しているかのようだ。
制限速度(取り締まられない速度)の中で走ることになるから、カーブだろうが直線だろうが基本的に速度は変わらないはずである。カーブが急な場合だけ減速せざるをえなくなるが、直線番長は多くの場合、緩やかなカーブでも減速しすぎる。たぶん、速度維持の精度に対する意識の違いや、雑な運転が原因か、カーブの曲がり方が不器用なのではないかと思う。

2010年7月26日月曜日

高速道路の加速車線は何キロで走るか

一般道路での法定速度は60km/h、高速道路は100km/hだ。正確にはもっと細かいルールがあるが、簡単に言うとそんな感じだ。標識や標示によって制限されていれば、そちらが優先する。
ここで疑問に思うのが高速道路でのインターチェンジである。加速車線は一般道路であり、本線は高速道路である。加速車線は何キロで走行すれば良いか。通常、加速車線ではその手前で速度制限が解除される標識があるので、法定速度まで加速できるようになる。つまり60km/hまでは可能だ。一方、高速道路は最低速度が50km/hなので50km/hより遅い速度で走行できない。つまり加速車線で50km/hから60km/hの間まで速度を上げ、その速度を維持したまま本線に合流した後、目標速度まで加速することになる。
インターチェンジで抜ける場合は、逆に本線車道上で50km/hから60km/hの間に速度を調節した上で、減速車線へのラインを超えることになる。
ただ、言わせてもらうと本当はこれはあまり良くない面もあると思う。60km/hで高速道路の本線に合流すると、本線を走行中の車を減速させてしまうし、インターチェンジの手前で減速しても同じことになる。また、50km/h~60km/hという範囲も狭く、メーター読みでは誤差もあるので調整の難易度が高い。

高速道路では事故や荒天時に標識によって50km/hに制限されることがある。高速道路の下限は50km/hであるから、上限も50km/hとされたら、上にも下にも余裕がなく、ぴったり50km/hを維持しなければならない。杓子定規に捉えれば実質的には速度違反をしなければ走行できない。もちろん、このことが裁判で問題になったとしても、速度違反しないことは無理な話なので、だいたいその近辺の速度であれば違反にならないとせざるを得ないのだろうが。

現実には、そんなことで警察に取り締まられることもないだろうから、こんな話はどうでもいいのだが、個人的な意見を言うと、高速道路の本線車道を加速車線や減速車線の一部として使って欲しくないような気がしている。本線車道では一切速度を落とさず、加速車線で目標速度まで加速しておくか、減速車線内で減速するようにするのが良い。もちろん厳密には加速車線や減速車線内で速度違反をしていることになるかもしれない。
50km/h規制のときも、問題ないのであれば50km/hを少々超えても良いのではないかと思う。もっとも大抵の車は50km/h規制なんてはなっから無視しているようであるが。

2010年7月23日金曜日

シニアカーや電動アシスト自転車は遅い

お年寄りが乗るシニアカーはあまり速度が出ないようになっているらしい。電動アシストの自転車もアシスト割合に制限があるし、電動キックボード等も色々規制があるようだ。
車を運転する者からするとこうした規制は当然のように思われないだろうか。免許証や自動車を所有していることの優位性から、そうでない者に優越感を感じるとか、自動車を運転する時に少しでも邪魔になる交通は存在しない方が良いというような感情的な話ではない。免許証を取得するために受ける教習所での安全教育や、責任について考えてのことだ。

ほとんどの運転手は一時停止の標示や標識がある箇所では、一時停止をするか、完全に停止しないまでもかなり注意を払うことだろう(完全に停止しないのは本当はどうかという面もあるが今は置いておくことにする)。万一、一時停止をせずに事故を起こせば、当然の社会的責任を負うことになる。
例えばこれを自転車に置き換えた場合は、一時停止なんか完全に眼中になく、まったく確認なしで飛び出してくることが少なくない。車を運転していると、自分の方が注意しているから事故にはならないですんでいるものの、一時停止していなかったら、自転車とまともに衝突するような場面というのはあるのではないかと思う。

教習所等で調教的にトレーニングを受けていないと確認という動作はできないのだ。確認は首を左右に振ったり、さらには減速しなければならない。そうしたちょっとしたことでも放っておけば人は楽をしてしまう。
そう考えたとき免許や保険の不要なシニアカーや電動自転車に規制があるのは当然だと思えてくるのである。

2010年7月22日木曜日

センターライン寄りを走る車はへたくそドライバーのサイン

右側のバックミラーを見ると、後ろの車がセンターライン寄りを走っていることがある。
右側に寄って走ることで、二つ以上前の車の様子をうかがいながら走るためだと思われる。
こうした車はやたら落ち着きのないドライバーで、煽り運転気味に車間距離を詰めていることが多い。そうかと思えば、赤信号の停車では2台以上前を見ているのでいち早く減速を察知し、早過ぎるタイミングで減速をはじめて、大きく車間距離を空ける。信号待ちの停車時に車間距離を大きくとれば、最後はトロトロ運転で詰めることになるか、車間距離を多めに開けたまま停車したりする。それでまた、信号が青に変わってもいないのに、空けておいた車間をちょっとずつズルズルと前に進んで詰めたりする。そうやって前に進んだ分は、後ろに並ぶ車もみんな同じように無意味にズルズル前に詰めろというのだろうか。
信号待ちのためにいちいち時間をかけて停車されるのも、後ろの車は長時間にわたって面白くもなんともない超低速走行の道連れにされるだけだ。超低速走行とはいえ、前の車がいつブレーキを踏むとも分からないから、ずっと目を離すこともできないので、なかなか運転から開放されない。
超低速の速度域ではクリープ現象とアクセルを踏むか踏まないかのような微妙なコントロールを要求され、いつでもブレーキを踏めるようにブレーキペダル上空で足を待機させているような、特に疲れる運転を強いられる。
サクッと停車すれば簡単なものをわざわざ神経の使うことをする。早く停めれば、ちょっとの間でも休めるのに、本当に七面倒臭い。
こうしたドライバーは他人の手間を考えた運転をしていないし、一つ一つの動きにメリハリがない。わざわざ仕事量を増やし、何でもないことにてこずっている。

なんとかと煙は高いところに上りたがるというが、センターライン寄りを走って、前方視界を多く得ることで、よりたくさんの情報を仕入れることが前提になる運転方法は、そうでない他の交通との間で隔たりが生じるのに決まっている。実際はそれでも、周囲の交通の立場に立った配慮をできるが、センターライン寄りを走る自分中心のドライバーに、そんな気の利いた頭脳プレーができようもない。

センターライン寄り走る車はへたくそである可能性が高く、こうしたへたくそドライバーのサインは、他にもいろいろあるだろう。余計に疲れるのでなるべくなら近寄らないようにしたい。

2010年7月21日水曜日

煽り運転にならないようにする

何台かの車が連なって巡航走行をしているとき、前の車がブレーキをかけるなどして減速した場合、後ろの車との車間距離が縮まり始める。前の車がちょっと減速したからといって、後ろの車もそれに合わせてこまめに減速しなければならないということはないが、安全な車間距離を維持するために減速を余儀なくされることもある。いずれにしろその時の速度において、万一前の車がフルブレーキをかけたとしても、なんとか衝突せずに済む車間距離だけは確保しておく必要がある。
この距離が十分でないとき、前方の車のドライバーは煽り運転に近いものを感じることがあるので注意したい。
後ろの車はその時の速度から車間距離を考えておかなければならないのだが、実際は考えるまでもなく、感覚的に安全か安全でないかが分かるはずである。万一、前の車が減速したことで、そのまま速度を維持し続け、その結果、車間距離が縮まり過ぎるとすれば、運転能力あるいは運転方法に重大な欠陥がある可能性がある。極端に反射神経が悪いか、一般的なドライバーが感じるであろう安全な車間距離の感覚が鈍っているかもしれない。

自動車のヘッドライトはレーザーのように輪郭のはっきりした光線ではなく、おおよそ前方全体を照らしているが、それでも照射範囲の強弱というものはある。そして、その範囲はやや下向きとなっているのが普通だ。強い光の範囲が前方を走る車のサイドミラーに直接あたらない程度の車間距離を確保しておけば、前方の車が煽り運転を感じる可能性が低くなる。もちろん車間距離は速度によって変化するため、常にそうした状況にできるわけではないが、概ね時速50km以上の速度になってくると、そうした車間距離も不自然ではなくなる。
意図せず、前を走る車に迷惑をかけないためにも、こうしたちょっとした着想もある。

2010年7月16日金曜日

相手の立場で考ればトンネルでヘッドライトをつけないのは考えられない

職業柄パソコンの画面を見ることが多いからか、ただの年だからか分からないが、最近、目が悪くなってきている。そうすると車の運転も知らず知らずのうちに支障が出始めるのではないかと、心配になってくる。
先日初めて走る道のトンネル内を走行中、左前の車輪がトンネルの縁石にぶつかり、車が右に弾かれることがあった。ホイールに傷がついた程度で事故にはなっていない。縁石に接触した一番の原因は、トンネル内が暗いため、黒っぽい色の縁石が見えなかったことにある。かなり疲れた状態で運転していたのも良くない。
何もないと思っているところに障害物があるのだから、かなりドキッとさせられる。例えるなら普通に歩いているところで、落とし穴に足を取られるような感覚だ。

ギラついた外光で運転しづらい時にはサングラスをかけて運転することがある。そうした時トンネル内に入れば、暗くなりすぎるのでサングラスを頭の上にずらすようにしている。しかし、短い距離のトンネルや明るいトンネルであれば面倒くさがってサングラスをしたまま運転したくなる人も出てきそうな気がする。そのまま運転していると、サングラスをしていない人には当然見えるであろう障害物が、サングラスをしていた分だけ見えにくくなることもある。視力が低下しているのと変わらない状態である。

以前にも書いたがトンネル内でヘッドライトをつけていない車を見かける。
トンネルを走行中にあらためて見ていて、考えなおしてみると、やはりヘッドライトがついていなければ、少しきっかけがあれば事故になったり、防げる事故を無駄につくることがありそうな気がする。一度、そうしたことを考えながら運転されてみることを勧める。
トンネル内でヘッドライトをつけていても、トンネルを出るより前にヘッドライトを消してしまう車もあるが、特にトンネルの中から出てくる車というのはトンネルの外から見えにくいものだ。車が来ていると分からずに前に飛び出してくる何かがあるかもしれない。こうした時、トンネルの中から外にいる相手が見える立場のドライバーからしたら、非常識に前に飛び出されたように思うが、相手はトンネルの中の車が見えないのだから非常識に思っていない。

視力が低下している人やサングラスをしている人等、他の人からの見え方を考えたとき、たぶんトンネル内ではヘッドライトをしっかりつけておくことが確かではないだろうか。

2010年7月12日月曜日

うまくいったと思わせておけば良い

片側2車線以上の道路の信号待ちで2台並んで停車しているとして、この道路が100m程先で車線減少しているとすると、車線が減少する側の車はその後すぐに車線変更しなければならなくなる。その隣に並んで信号待ちをする車がこの先車線減少することを知っているのなら、当然その車も横に並ぶ車が進路変更してくることは想定しているだろう。車線変更しなければならない方の車が信号が青に変わる前からするすると前進を始め、青に変わると急加速で前に出て進路変更することがある。
その隣に停車していた車は、そうしたすべりこみのような進路変更をする車が望む通り前に入れることもできるし、急加速して進路変更をブロックすることもできる。
こうした時、前に入れてあげる選択をする方が燃費によく、スムーズで安全な交通になる。急加速して前に入った車のドライバーは、トロい奴の前に出てやった。うまくいった。してやった。出し抜いた。と思うかもしれない。もちろん、意図的に入れているわけで、手のひらの上で転がされているだけである。

急いだ方法で進路変更しなければならないというのは、進路変更が苦手なのか、同じ状況の時、自分なら進路変更できないようにするから他人も同じことをすると思っているのか、いずれにしろ何か救われない人間性のようなものを持っているのだろう。

だが、勘違いして喜んでいるドライバーには、そう思わせておけば良い。前に出た車は、無理して前に出たからには、後ろの車に急いだ運転を求められるような気がして、ずっと慌てた運転を続けて苦しまなければならないかもしれないし、少なくとも、自分のした行動を思えば心が晴れることはない。

2010年7月7日水曜日

オーバーコントロール

前を走る車がブレーキランプを頻繁に点灯させていることがある。用のないところでいちいちブレーキを踏む。ブレーキを踏んで減速したら、その後、元の速度に戻すためアクセルを踏む。些細なことでブレーキを踏んで、また再加速のためアクセルを踏む。最初からブレーキを踏まなければアクセルを踏みなおす必要も起こらないのに、わざわざ余計な仕事を作り出しているのだ。
そうして自ら余裕をつぶして、他の事へ向けられる意識を減らし、運転操作や安全性も苦しくしてしまう。

信号待ちで少しずつ前に動く車もそうだ、余裕をもって構えているドライバーというのは普通に走れるから焦る必要がない。運転操作がおぼつかないドライバーは自信がないから、あいまいで落ち着かない動きが現れる。そんな車に限って走りだすと焦っているわりには遅く、周囲の見えていない動きをする。
信号待ちで止まっている時、動かずにじっとしていれば暇を他の事に使えるが、下手に動くから余裕をつぶす。止まっていて信号が青になるのを見てから発進すれば何でもないことを、タイミング悪く赤の時にフライングするから、ギクシャクとブレーキを踏む羽目になり、結局は、もたついた発進になる。
運転に余裕がないから焦り、焦って余計なことをするから余裕がない。
待ち構える姿勢でなく、追いかける気持ちになっているのだ。

ハンドル操作でも、余計に左に切り過ぎたのなら、右に切り戻さなければならなくなる。切り戻す手間がかかるが、本当ははじめに切る量も少なかったはずだ。
速度を維持するだけのことでもアクセルとブレーキを交互にガチャガチャ調整するような力任せな運転はスマートではない。
オーバーコントロールな運転は、ただ独り相撲なことをして無駄に苦労をしているのである。

2010年7月2日金曜日

曲がり角で外側に膨らむ

通常、左折または右折する場合には道路の端に車を寄せてから右左折するが、その時に、曲がる反対側に膨らむ車を見ることがある。
自動車の後輪が前輪より内側をまわることを内輪差というが、それの大きなホイールベースの長い車、バスやトラックが曲がり角を曲がる際には大きく外側に膨らんで曲がらなければならないことがある。しかし、そうした必要のない車も膨らんでいることがある。

曲がるのに外側に膨らんでしまっては、右左折時に道路の端に寄せる意味がない。寄せた後反対側に膨らめば、突然進路変更することに近いことだから、場合によっては危険もある。

膨らんで曲がる原因は、なるべくスピードを殺さずに曲がろうとすることにあるかもしれない。アウトインアウトでコーナリングするようなイメージだ。コーナーに入る前にアウトに膨らませ、コーナーの角に近いところを通り、またアウトに膨らんでコーナーを抜ける。この方法は減速を最小限にすることができる。だが、他の交通や安全性の面はどうか。曲がり角で外側に膨らむことで、たとえば左側に空間ができバイクや自転車が入る余地を作ることにはならないだろうか。後方にいる車やバイクにとって前方の車が外側に膨らむことは運転しやすいのだろうか。
一般道路はサーキットではないので、運転のうまさというのは自分ひとりが速く走ることや、ましてや危険性の高いことではない。
アウトインアウトで走れば、速く曲がれて、外に膨らんだとしても結果的に進路をすばやく開けることができる。だから、後ろの車の障害にならないと考えるかもしれない。そのようになる可能性もあろうが、後ろの車は前の車がすばやく曲がることを予測していないから、ある程度の減速はするだろう。それに危険性のある運転を誰も望まない。仮に腕のあるレースドライバー等が危険性なくアウトインアウトでコーナーを曲がれて、万一危険な場合はそれをいち早く察知し回避できるとしても、後ろの車は前の車のドライバーがそんな巧みなことを知る由もない。それならやっぱり減速するだろう。
もっとも本物のレースドライバーは、サーキットと一般道路の運転が違うことは分かっているから、勘違いしたドライバーのように中途半端な運転ではなく、曲がり角ではしっかり端に寄せ、寄せたまま曲がるという丁寧なコントロールができる。

もう一つの可能性は内輪差を極端に恐れていることが考えられる。特に左折時に左後方の車体を塀に擦ったり、脱輪することを怖がっているかもしれない。
これは運転が下手なのだから、ある意味仕方がない。だが、ちょっとコツを知っていれば確実に曲がることができる。
曲がり角の位置が後輪より後ろになるまで車を前に出してからハンドルを切れば、ぶつかることはない。たとえ車と塀の間隔が1mmしかなく、かつハンドルをいっぱいまできったとしても、車の後輪がコーナーの角より前に出ていれば、絶対にぶつからない。
このことは曲がる先の道路幅が車体の長さ分あれば、外側へ膨らむことなく曲がりきれることも意味している。

曲がり角を曲がるとき外側に膨らむ癖がないか自分自身で試す方法がある。
ハンドルのスポークに指を一本当てて曲がるようにしてみる。スポークの片側からのみ押せる操作方法にするのだ。実際はパワーステアリングでも重いかもしれないので、指一本でなく何本でもいいのだが、ようは一方向にしかハンドルを回せないようにする。これをやって、曲がる直前にハンドルを外側に回したくなるようなら、変な癖がついていると思われる。

2010年7月1日木曜日

車が自分の意思と無関係に動くのであれば、車か人のどちらかが壊れている

信号待ちをしているとき、青に変わってもいないのに、ジリジリと前に動き出す車がある。交差する信号が変わり始めているのなら、例によって焦っているドライバーかもしれないのだが、そうでなくても動いている場合がある。ブレーキペダルを普通に踏んでいる限りは動くはずがないので、意識的に車を動かしているとしか考えられない。もしも自分の意思と無関係に車が動くのだとしたら、車を点検に出すか、ドライバーは病院に行って診てもらった方がいい。おそらくどちらかが壊れているだろう。