2010年7月27日火曜日

スピード、出せないと出さないの違い

特にそれほど障害のない幹線道路等を走行しているときというのは、一般的な能力をもったドライバーであれば、少々違反となる速度で走行しても直ちに危険な状況になるということはない。制限速度が50km/hであっても、なんにもない道であれば例えば80km/hやそれ以上の速度で走行することも可能だろう。体力がいるわけでもないし、アクセルを踏めば誰でも難なく速度を出すことができる。
だが、そうした道路状況であっても、警察の取り締まりの可能性を考えれば、その対象とならないような速度で走行しなければならなくなる。速度を「出せない」のではなく「出さない」のだ。あるいは警察の取り締まり対策として速度を「出せない」とも言える。

警察の立場としては危険な運転をするドライバーを未然に事故から防ぐために取り締まりをしているつもりで、正義感で良かれと思っているのかもしれない。
罰金や減点によるペナルティで安全運転への効果があるかどうかとか、取り締まりの方法がどうかとか、色々疑問もあろうと思うが、少なくとも現場の警察官はそう思ってやっているのではないかと思う。

それにしても、取り締まられる立場としては、ただただ、罰金や減点が嫌なだけで、取り締まりにあって、ありがたいなんて思う人は少ない。
あまりにたくさん取り締まりにあうと、免許停止や免許取り消しといった不便が発生しかねないし、そうでなくても腹立たしさや恨みといった感情が出ることもありそうだ。

こうしたことは、何がどうというより、付き合っていられないようなバカバカしい話なのだ。しょうもないことで警察官の相手をしたり、手間や時間がもったいない。だから、文句を言われない(文句を言わ「せ」ない)こともひとつの方法と考えるようになる。一時停止箇所では完璧に一時停止し、頑なに取り締まり対象にならない速度を維持する。
取り締まりにあって気分を害したり、大きく時間をロスするよりは、急がば回れというわけだ。

広い直線道路で速度を上げない車がいると、煽り運転になる運転手がいるが、能力的に可能か不可能かにかかわらず、明確な意図や目的をもってわざと速度を上げない車に対して何をしても意味がない。
そうした煽り運転をする車にかぎって、なんでもないようなカーブで減速し、まっすぐなところだけ速い、いわゆる直線番長だったりする。
普通のドライバーは制限速度による取り締まりの上限があるのだから、常に余裕を残していることになるのだが、カーブで減速し、直線で加速するというのでは、直線もカーブもまるで精一杯の能力で運転しているかのようだ。
制限速度(取り締まられない速度)の中で走ることになるから、カーブだろうが直線だろうが基本的に速度は変わらないはずである。カーブが急な場合だけ減速せざるをえなくなるが、直線番長は多くの場合、緩やかなカーブでも減速しすぎる。たぶん、速度維持の精度に対する意識の違いや、雑な運転が原因か、カーブの曲がり方が不器用なのではないかと思う。

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