2010年7月29日木曜日

車好きと一般人は発想が違う

carviewという車に関する話題を取り扱ったウェブサイトがあって、そこでは車の評論家か、専門家か、ライターのような人達が、車のことについて語っている。
その中で日産のGT-Rという車を購入した方がいて、こんなことを言われていた。
「GT-Rは他のどの車よりも速いので高速道路を走っていても気持ちに余裕がある。」
正確には忘れてしまったが、だいたいこんな感じだったと思う。いざとなったら、もっとも速く走れるので、他の自動車と競争でもするかのように一生懸命走るまでもないというような意味に聞こえたように思う。
高速道路は特別な理由がなければ100km/h以上で走行することはできない(少なくとも公には)。だから、速いといっても最高速度は限られている。高速道路ではほぼ定速なので加速性能もそれほど意味がない。そもそも普通の人にとっては移動することが目的であり、競争意識なんてものはない。
このセリフには自動車の運転についての一般人離れした車好きによる思考ロジックがあるように思う。
間違っていると言いたいのでも、言葉尻を捕らえたいのでもない。人の言ったことに、後出しじゃんけんのようにして、揚げ足を取りたいのでもない。
運転に関して色んな価値観や見方があるということを言いたいのだ。
一般人にとっては高速道路を走行中に他の車と競争しているわけではないし、他の車より速く走ることや、他の車が速いかどうかなど関心がない。一般人の視点では意味がないように思えることを考えている人達もいるということである。

全てではないが、carviewは全般的に車マニアの視点に偏っている気がする。運転マナーや一般道路を走る上での運転方法のようなことが取り上げられることはあまりないし、エコや安全性能の重要性も大きくは取り上げられにくい。carviewのライターはそうした話題にはあまり乗り気でないのではないかと思えることもある。
車の好きな方達はスポーツカーや外国産の大型車等、ハイスペックな車を好むようで、そうした車は現在のトレンドである環境性能とは逆行する面がある。だから、エコとか燃費という言葉はあまり聞きたくないように感じることもある。
もっとも、一般向けの話題はJAFにでもやらせておけばいいだろうし、車マニアを対象としたサイトなのだから車マニア向けの内容になるのは当たり前だ。

車に特別な思い入れのある車好きというか車マニアには、一般人では一見、合理的に理解できない考え方があるということである。
車をドレスアップしたり、パーツを交換するぐらいならいいが、運転方法や運転目的ですら違うことがあるかもしれない。
車好きでない者にとってみれば、なんの価値もないことにこだわっているということもあるだろう。
一般人は、公道でおかしな走り方をすることなど求めていないし、燃料代のかかる走り方などしたくない。

車好きは、車のことを楽しんだらいいと思うし、そのことで少しぐらい他の者に負担がかかることがあっても、せっかく趣味を楽しんでいるのだから、ある程度は容認されてもよいと思う。しかし、何事も行き過ぎないようにしたいのと、勘違いしてしまわないように注意しておきたい。

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