2010年8月16日月曜日

最高速度100km/h以上は不要?

三重県と滋賀県に新名神高速道路という高速道路がある。道路幅や車線の幅が広く、曲線半径や勾配もゆるやかに造られており、設計速度が120km/hともいわれている。実際に走行してみると路肩も広いし、トンネル内も明るくて、高速走行に安心感がある。

設計速度が120km/hといっても高速道路での法定速度は100km/hであるからそれ以上の速度を出すことはできない。そこで法を改正する等して120km/hで走行可能にしてはどうかという話になる。仮に120km/hで走行可能だとすると、取り締まり速度の猶予分を考えて、実質140km/h付近まで速度を出すことができるという現実になる。
だが新名神高速道路を走行していると、あの十分な広さの道路ですら100km/hに満たない速度で走行している車が多い。もちろん、そのこと自体は何も間違っていないのだが、言いたいことは、速度を出せても出そうとしない車が多いということである。
リミッターで90km/hまでしか出せない大型トラックや、出力の小さい車のことではなく、普通の車がそうなのだ。
理由を探せば、高速域になると空気抵抗が大きくなるので燃費が悪化するとか、エンジン音が大きくなるといったこと。事故になったときの被害が大きくなるという心配もあるが、率直に言ってほとんどのドライバーが丁寧に速度を意識した運転をしているかというと疑問に思うところである。本当はたいした理由もなく適当な速度で走行しているのではないかと考えたりする。

新名神高速道路だけでなく東名高速道路等の100km/h区間でも、設計速度はどうか分からないが実際には100km/hを超える速度で十分走行可能だ。だが、やはり100km/h前後かそれ以下で走行している車が多数である。

こうして100km/h以上の高速走行が求められているとは思えないところをみると最高速度の120km/h化は現状ではやはり時期尚早ということなのかもしれない。

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