2010年8月9日月曜日

サンキュー事故が多い

信号待ちなどで車の並んでいるとき、対向車線から右折横断したい車があった場合、間を空けて止めて前を通れるようにすることがある。このとき止めた車の陰からバイクがすり抜けてきて、右折横断車と衝突するというのはよくあるパターンのサンキュー事故である。渋滞時の交差点で直進車が交差点に侵入できず待っているところを右折する場合にも同じようになることがある。
進路を譲られた右折車が素早く右折しようとして、確認がおろそかになるのが原因だ。
車の間をすり抜けてくるバイクにも問題はあるが、直進車優先であるから、どちらかと言えば右折車の責任が大きい。

事故の典型的な例でありながら、私は今まで何度も目撃している。ある意味、心理の隙を突いたよくできたトラップだ。
右折する車の側面にバイクが衝突したり、直進するバイクの側面に車が突っ込んだりするのだが、バイクはライダーがむき出しだから、見た目に痛々しい。まさに瞬間の出来事で、衝突の後、一瞬の沈黙した空気が流れ、衝突した車の中から運転手が慌てて飛び出してきてライダーの状況を確かめに行く光景が忘れられない。

こうしたことを防ぐために直進車が進路を譲る際に左端に寄せて隙間をなくすことでバイクが車の陰に入れなくすることもできるが、左に寄せて停車する形になり、後ろの車が誤解する可能性があるのであまり良くない。右折車側で直進車の前を横切る際には一時停止に近いほどまで減速して確認するしかないと思う。進路を譲る立場の直進車は、そのように慎重なドライバーに対して良いドライバーだとは思っても「早く行け」などと思うことはないだろうから、落ち着いて運転することが大切だ。
片側が2車線以上ある場合で複数車線の車を止めてしまうことになったり、右折待ちをすることで後ろに渋滞を作ってしまうといったプレッシャーのかかる要素がある場合には、はじめから右折横断を回避する方法も考えたい。

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