2010年5月27日木曜日

信号が変わりかけると加速する

信号機、赤は止まれ、青は進んでも良い。そして、黄色は止まれ。ただし止まれない時は進んでも良い。ドライバーなら誰でも知っていることだろう。
信号が変わりかけるタイミングになると加速して黄色のときに交差点に進入する車がある。黄色のときどころか赤色のときですら、進入する車もある。特に混雑時の右折レーンは信号が明らかに赤でも右折しているのをみかける。

信号機は交差点内のすべての信号が赤になるタイミングというのがある。場所にもよるが、約2秒間のところが多い。
この全赤のときは交差点に入ってはならない。すでに交差点内にいる場合には仕方ないが、速やかに交差点を通過しなければならない。安全マージンをとっているわけである。赤信号になってから交差点内に進入すれば、この余裕を食いつぶすことになる。
同じようなことが発進する車両にも言える。前方の信号が青に変わっていないのに、交差する道路の信号が赤になるのを見計らって見切り発進する車がいる。赤信号に変わって突っ込んでくる車と、見切り発進する車の間に衝突の危険性が出てくるのだが、車の場合は比較的注意していることが多い。やっかいなのは歩行者や自転車で、マナーの悪い確率が高く、しかも安全確認することなく横断歩道上に飛び出してくることがある。事故があったとき、横断歩道が青信号に変わっていれば自動車側に当然の非難が浴びせられるだろう。たとえ歩行者側が赤信号でも、横断歩道上での事故であれば自動車側の過失は免れようがないし、歩行者は青だったと言い張るに決まっている。

事故というのは両方が不公正なことや横着をしたときに起こる。片方ではなく両方が不注意なときに事故が起こるのだ。片方が危険なことをしても、もう一方がそれを避ければ事故は起こらない。
信号無視をすれば、その片方側の条件を満足させることになる。大抵は相手が回避してくれているが、何かの原因でそうならなかったとき事故は起こる。信号無視をする車が身勝手であるのと同時に、それ以外の人が同じように身勝手でないという確証はない。
もちろん普通の人は黄や赤信号で普通に停止するから、その確率は多くないだろうが、いつまでもラッキーなことばかり続かなかろう。
結局、他人の情けの上に成り立っている甘えなのだ。

直進車が赤信号で停止しないと、右折待ちの車が右折できないということも起こる。右折待ちの車は交差点内に進入している場合は全赤のうちか、青色の右矢印の信号がある交差点ではその信号にしたがって右折しなければならない。その右折可能時間を直進車が奪ってしまっては、右折できるものもできなくなってしまう。行列のできた右折待ちの車が捌けないことも起こるが、直進車のせいでこうなったとばかりに、右折車にまで信号無視が伝染する。こうしたガツガツした雰囲気は周囲の交通にまで波及し、負の連鎖を生み出す。
このとき信号無視するドライバーは、信号の変わり目の最後に自分だけ行かせてくれと思っているかもしれない。人というものは自分のことがもっとも大切であり、世の中で唯一のスペシャルな存在と考える。そうした理屈が交差点にいる他の人に理解されようもない。

ただし、信号で止まるときに、強めのブレーキにならないようにしなければならないし、万一そうなる場合は、周囲には十分注意したい。信号無視することを期待して後ろの車が加速しながら突っ込んでくるかもしれないからだ。
ブレーキの甘い車、特に原付等はブレーキが油圧式でないものがある。アクセルとブレーキを同じ手で操作するようになっているし、2輪という特性上、ブレーキをかけた際に車体の安定性を失うので強くブレーキをかけるのが怖いといったことがある。

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