2010年6月7日月曜日

二輪車を見下す四輪車

どうもタイヤが4つ以上付いた車に乗っている人の中には、タイヤが2つの車、二輪車を軽んじている人がいるのではないかと思えるふしがある。車体のサイズか、排気量か、車体価格か、何が何だかよく分からないが、何かの優越感のようなものかもしれない。そうした気持ちが表面化する場面がある。

二輪車に対する車間距離もそうである。
3台の車が順番に走行していたとして、安全な車間距離が30メートルだとすれば、1台目と2台目の間は30メートル、2台目と3台目の間も30メートルでよい。
ここで、2台目がバイクだったとしたらどうだろうか。もちろん同じだと思うのだが、3台目のドライバーによっては2台目のバイクとの車間距離が短くなることがある。
このような状況を強いられる2台目のバイクはブレーキに注意する必要が生じ、後ろの車の動きの不審さから、無意味な追い越しをしてくることも視野に入れておかなければならない。二輪車としては無駄に神経を使うことになり、さぞかしうっとうしいことだろう。

車間距離だけでなく、横に並べる車もいる。しかもそうした車は右斜め後方につける。車はバイクがよく見える位置につけているつもりでも、バイクにとってはミラーに写らない死角である。
二輪車も進路変更時は目視で確認するし、ほとんどの場合、右後方に車が隠れていることを把握しているだろう。この時、二輪車は後方に加えて、側方の動きも制限され、さらなる神経を使った運転を余儀なくされる。
死角の確認は体や頭をひねって振り返る目視となる。億劫な気持ちではできない動作であり、一時的に前方視界を失うリスクがある。
二輪車の中でも特に原付バイクは教習所で目視の訓練を受けていないかもしれないし、二輪車の運転手のすべての人が、何もいないと思っている方向に対しても確実に目視をできるか分からない。道路の左の障害物を避けるとき、右に進路変更し、横に並ぶ車に接触するような光景もありえるだろう。
横に車がいることを分かっていても、左から不意な飛び出しがあれば、バイクに逃げ場はない。

さらに、後ろに近づくだけでも、横に並ぶだけでもなく、前が詰まっている渋滞に近いようなときにまで、バイクの横から前に出ようとする車もある。
バイクが、渋々車を前に出したとしても、ただ、順序が入れ替わるだけのことである。バイクの後ろにその車が続くか、その車の後ろにバイクが続くかの違いしかない。
必要ないことにバイクが付き合わされるだけで、バイクにとっては迷惑なだけだ。

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