2010年6月2日水曜日

カーブでセンターラインを越える

カーブしている道路でセンターラインを越えてくる車がある。センターラインを越えても他の車がいなければ影響はないのだが、対向車がいる場合、対向車は回避行動を強要される。
対向車がカーブに到達したときには、センターラインをはみ出した車はすでにカーブを曲がりきっているとしても、対向車はセンターラインをはみ出した車を視認したことで、左へ逃げようとするだろう。走行レーンすら満足に走れない車に対する信頼性や確実な安全確保の観点から、たとえすれ違うタイミングがカーブで重ならないとしても、回避行動をしないわけにはいかない。

カーブでイン側を曲がる車がレーンのイン寄りを走ることを期待して、アウト側を走行する車は少々センターラインを越えても問題ないと思うかもしれない。イン側の車が期待通りの腕前であるという保証はないし、どこのラインを走行するかはイン側の車の自由で、アウト側の都合の良いように決めつけてはならない。

アウトインアウト走行をするなら、自分の走行レーンの中で行うものである。走行レーンの中すら維持できないというのでは、ドライビングテクニック以前の問題である。というより、わざとセンターラインを越えているのだろうから、さらにそれ以前の問題だ。
実際のところ、真に運転のできるドライバーというのはセンターラインを越えないように丁寧な調整を行えるだろうし、一般道路のペースならセンターラインの中を維持していても、あくびが出るだろう。
自動車の運転というのは、速ければ速いほどに、狙えば狙うほどに、微妙なコントロールをせねばならなくなる。センターラインを越えるドライバーは、素人だけあってやはり雑で大雑把なのだ。

自らが楽をするために、他の交通にしわ寄せがいくような運転。
ここでもまた、自分だけがスペシャルな存在であると考え、他人の優しさの上に成立している甘えであろう。

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