2010年6月1日火曜日

過失割合が10:0でも事故になれば面倒

自動車を運転する者は強制保険の他、ほとんどの人が任意保険に加入している。
事故を起こせば過失割合といって事故の責任の程度によって、解決に要する費用の負担割合が決められる。しかし、保険に加入していれば、過失割合に係わらず保険会社が支払ってくれる。
過失割合が小さくて、費用が少なく済むのであれば、あえて保険を使わないという選択肢もある。保険等級が下がって次回からの保険料が上がるのを防ぐためだ。
さらに過失割合が10:0であって、自分の過失がない場合には、費用の負担はない。

費用の負担はないが、精神的な負担はある。ケガでもしたら、いくら医療費を受け取ったとしても割に合わない。
けが人がいなくても事故に巻き込まれれば、警察に連絡し、保険会社に連絡し、自走できない場合は、修理工場まで運搬を依頼し、その後も車を修理する間は、使えないか、代車を使うことになる。車の修理が終われば引取りに行く。そうした手間に対しての費用は支払われない。
いくら過失割合0だと言っても何の得もない。ただただ損なだけなのだ。
相手が全面的に悪くても、保険ですべて弁済するだけだから、相手のダメージも限定的だ。それに相手に感情的な仕置きを求めても、自らに何の実益もない。

自分が悪いか悪くないかに係わらず、事故が起こればマイナスばかりなのである。

信号待ちで停車しているとき、後ろから追突されたなら、過失は追突した車にあるかもしれない。それでも、事故に巻き込まれたなら、面倒がかかるばかりである。
後ろから追突される状況で停止している車が回避できるとは限らないが、あまり強いブレーキでの停車にならないようにするとか、ブラインドコーナーの先で信号待ちする場合に後ろの車のことを考えておくとか、トンネルの中やトンネルを出た直後で停車する場合はテールランプが点灯した状態にしておくとか、始めから追突されないように注意しておきたい。

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